年少の通信教育では、3歳と4歳の子供を対象とした内容が考えられています。
今回は次の基準で通信教育をピックアップして比較しました。
- 月々の支払いが数千円以内
- 入会金なし
- 送料不要
- 一括払いでも返金が可能
- 毎月家に届く
- 途中で退会できる
その結果、今回は次の8件を選定しました。
- こどもちゃれんじ
- Z会
- まなびwith
- いちぶんのいち
- ハローキティ
- がんばる舎
- 幼児ポピー
- 公文式通信学習(おまけ)
当記事の構成をお伝えしておきます。まず年少の通信教育の選び方もまとめました。その後、1件ずつの概要を列挙して、選定基準ごとの評価に移りたいと思います。最後にまとめがあります。
年少向け通信教育の選定基準
通信教育を選ぶ基準を次のとおりに定めて調査を進めました。
- 親目線
- 価格(始め易さ)
- 支払い方法(続け易さ)
- どのくらい時間を使えるか(続け易さ)
- サポート体制はあるか(続け易さ)
- 退会しやすいか(辞め易さ)
- 子ども目線
- 興味を持てそうか(始め易さ)
- 飽きても復活しやすいか(続け易さ)
- 難易度や教科は適しているか(続け易さ)
始め易さ(親):価格の選び方
1,000円前後から3,000円未満が幼児の通信教育では相場です。この範囲で検討しましょう。
続け易さ(親):支払い方法の選び方
クレジットカードが使えれば、手数料や手間という面からも一番楽でしょう。ポイントを貯めることができるので別の嬉しさもあります。
ただし、クレジットカードが使えないサービスもあるので、その場合は支払い方法に無理がないかどうかを検討してから申し込んでください。なにかのついでに支払いができればいいのですが、ちょっとした手間でも育児中はストレスを感じるものです。支払いやすさも重視しましょう。
続け易さ(親):時間的な負担はどの程度か
ママとパパなど同居する大人が、どのくらい子供と一緒に教材に取り組めるのかによっても、選ぶべき通信教育が変わります。
時間があって、かつ一緒に教材に取り組みたいと考える方であれば、どの通信教育でも問題ないでしょう。
一方、仕事や複数の子供の世話で忙しい方や介護をしていて思うように時間が避けない方は、無理せず一人でも学べる学習教材を選びましょう。ただし、どんなに「一人で学べる」と宣伝されていても、3歳・4歳のうちは出だしの10分くらいは導入に付き合う時間が必要となるでしょう。(とはいえDVDなどの映像教材であれば、多くの子供がすんなり興味を持ちます)
続け易さ(親):サポート体制はあるか
子供が興味を持たない、子供にもっと効果的に教えてあげたいなど相談をしたいときにウェブや電話やメールなどで相談ができるかどうかもポイントです。どの程度のサポート体制があるのかを事前に知っておきましょう。
辞め易さ(親):退会しやすいか
最初は「自分宛てに物が届く」という体験に喜ぶ子供が多いですが、やはり飽きは来ます。興味を持つ、飽きる、再び興味を持つ、飽きるの繰り返しとなるのが一般的でしょう。飽きたあとに興味が戻らなくなれば、それは退会時です。
通信教育にとって退会は当たり前の選択肢です。塾や習い事とは違って、退会の敷居が精神的にも手間的にも低いのが通信教育の良さとも言えます。むしろ退会する前提で、入会前に退会方法をチェックしておきましょう。
子ども:興味を持てそうか
教材のエンターテイメント性がどの程度必要かによっても選択する教材が変わります。
キャラクターものではないと興味を持ちにくいか、大人と一緒ならシンプルな問題集でも興味を持てるか(持たせることができるか)、そういったお子さんの正確やご自身の関わり方などによって決めましょう。
子どもとお友達の家に遊びに行ったときに、どんなものに興味を示していたかを観察することも意外な発見に繋がります。
子ども:飽きても再び興味を持ちやすいか
教材が1つだけだと飽きたときに復活しづらいものです。そういうときは副教材や映像なども組み合わされた通信学習が有効です。教材に登場するキャラクターと関われるイベントや施設や映画などがあれば、キャラクターを好きになる勢いで教材にも着手することが期待できます。
子ども:難易度や教科は適しているか
年少の頃から難しい内容に取り組ませても、それが子供に合っているなら問題ありません。簡単すぎても自信を養うことに繋がるので、子供が自ら着手しているなら大歓迎です。
問題なのは、難しすぎたり簡単すぎて子供が苦痛に感じていると、そもそも勉強自体が嫌いになってしまいがちなので、注意して見てあげてください。
また、同年代の子供と比較したら出来て当たり前の難易度でも、その子にとっては難しすぎるのであればフォローしてあげたり、遠回りしてあげるなどの工夫が必要になります。できるだけ事前に、どんな内容が送られてくるのかをチェックしておきましょう。無料お試しの資料などがあれば、とりあえず請求しておくことをおすすめします。
比較する通信教育教材の一覧
では続けて、今回ピックアップした通信教育の教材を1件ずつ概要を見ていきましょう。
送料不要・月々数千円の条件から外れますが、3歳から受講可能なので番外編としてKUMONも掲載しておきます。
選定基準ごとの比較
始め易さ(親):価格
毎月払い | 一括払い | |
こどもちゃれんじ | 2,379円(税込) | 23,760円(税込) |
Z会 | 2,200円(税込) | 22,440円(税込) |
まなびwith | 2,310円(税込) | 25,404円(税込) |
ハローキティゼミ | 2662円(税込) | - |
ポピー | 980円(税込) | 11,170円(税込) |
がんばる舎 | 800円(税込) | 8,800円(税込) |
いちぶんのいち | 650円(税込) | 7,140円(税込) |
KUMON | 8,250円(税込) | - |
価格は(KUMONを除けば)2,000円台と1,000円未満の二層に分かれています。
一括払いの割引率ではこどもちゃれんじが16.7%割引になるので、一番お得です。次点でゼット会の一括払いが15%割引となります。
続け易さ(親):支払い方法
毎月払いと一括払いで支払い方法が異なるサービスもあるのでご注意ください。毎月払いでも一括払いでもクレジットカードが使えるサービスはこどもちゃれんじとゼット会です。
毎月払いの支払い方法
クレジットカード | 口座振替 | 郵便振込 | コンビニ払い | |
こどもちゃれんじ |
| |||
Z会 |
| |||
まなびwith | ||||
ハローキティゼミ |
| |||
ポピー |
| |||
がんばる舎 | ||||
いちぶんのいち | ゆうちょのみ | |||
KUMON |
|
一括払いの支払い方法
クレジットカード | 口座振替 | 郵便振込 | コンビニ払い | |
こどもちゃれんじ |
| |||
Z会 |
| |||
まなびwith | ||||
ハローキティゼミ | – | – | – | – |
ポピー | ||||
がんばる舎 | ||||
いちぶんのいち | ゆうちょのみ | |||
KUMON | – | – | – | – |
続け易さ(親):時間的な負担はどの程度か
一人で学べる度 | 外出用の教材がある | 添削指導あり | |
こどもちゃれんじ | |||
Z会 | |||
まなびwith | |||
ハローキティゼミ | |||
ポピー | |||
がんばる舎 | |||
いちぶんのいち | |||
KUMON |
こどもちゃれんじではDVDや音や動きのある知育玩具(エデュトイ)が用意されており、子供が一人でも学べる工夫が豊富です。
子供の興味を引くキャラクターの起用していたり、自発的に学べる仕掛けがあったり、玩具などの副教材の送られてきたりする場合は一人で遊べる度を▲にしています。
シンプルさがウリの通信学習に関しては一人で遊べる度は×になっています。
続け易さ(親):サポート体制はあるか
情報誌・ウェブ | 相談サービス | |
こどもちゃれんじ | ||
Z会 | ||
まなびwith | ||
ハローキティゼミ | ||
ポピー | ||
がんばる舎 | ||
いちぶんのいち | ||
KUMON |
KUMONでは添削してくれる人が固定で担当してくれて、その方と連絡帳をやりとりもできます。直接電話はできませんが、カスタマーサポートに電話をすればメッセージを伝えてもらうことも可能です。
ポピーも手厚いです。1,000円未満にもかかわらず、情報誌や相談の電話や講演会などを実施しています。
いちぶんのいちでは、電話で問題製作者と話せるという相談サポートがあります。
まなびwithではフォームから相談できるのですが、返信に数週間かかるため▲になっています。
辞め易さ(親):退会しやすいか
ウェブ | 電話 | メール | 休会の可否 | |
こどもちゃれんじ | ||||
Z会 | ||||
まなびwith | ||||
ハローキティゼミ | ||||
ポピー | 通常電話 | |||
がんばる舎 | ||||
いちぶんのいち | ||||
KUMON | 3ヶ月まで |
ウェブからできると心理的にもハードルが低いのでおすすめです。いざ辞めるとなると、コミュニケーションを取るのが億劫になるものですので、電話が一番ドキドキしてしまいます。
子ども:興味を持てそうか
エンターテイメント性 | |
こどもちゃれんじ | |
Z会 | |
まなびwith | |
ハローキティゼミ | |
ポピー | |
がんばる舎 | |
いちぶんのいち | |
KUMON |
キャラクターやかわいい挿絵など、子供の興味を引く要素が多いものには◯を付けています。
子ども:飽きても再び興味を持ちやすいか
マルチアプローチ性 | |
こどもちゃれんじ | |
Z会 | |
まなびwith | |
ハローキティゼミ | |
ポピー | |
がんばる舎 | |
いちぶんのいち | |
KUMON |
冊子教材のみではなく、副教材や知育玩具が充実しているものにチェックが入っています。
こどもちゃれんじは夏休みやクリスマスにしまじろうのコンサート・イベントを開催していたり、毎年新しい映画を作っていたり、自然園としまじろうを連携したりと、精力的に教材の外でもマルチアプローチ性を高めてワールドを作っているので◯になっています。
子ども:難易度や教科は適しているか
カスタマイズ性が高い レベル分けが細かい | |
こどもちゃれんじ | |
Z会 | |
まなびwith | |
ハローキティゼミ | |
ポピー | |
がんばる舎 | |
いちぶんのいち | |
KUMON |
がんばる舎といちぶんのいちは「子供がAを理解してるならB」といった指標があり、レベルに合わせて教材を指定できるので◯としました。
こどもちゃれんじは、3歳・4歳の子供が保育園に通っているか、三年保育の予定か、二年保育の予定かといったカスタマイズが可能なので▲としています。
KUMONは教科を選べる点や添削を通してレベルに合わせた指導をしてくれる天を評価して◯としています。
×のものでもダメというわけではなく、合うか合わないかはやってみないと分からない(申し込み段階でカスタマイズできない)という意味合いになっています。ただし、簡単すぎた場合は年中さんのコースを選べますが、難しすぎた場合には年少コースが一番下なので選択肢がありません。それもあり×になってます。
まとめ
ここで比較した項目以外でも、英語を好きになる教材や論理的な思考を強化してあげたいという視点など様々なニーズがあると思います。今後も様々な視点で通信教育を比較していきます。